お問い合わせ(代表)
048-252-5512
FAX:048-252-4090

メールでのお問合わせはこちら
診療受付時間
午前   8:30~12:15
(月~土)
午後 14:00~15:30
(月・火・水・金)
夜間 18:00~20:00
(火・木・金)
今月の診療体制表はこちら
休診日
日曜・祝祭日
住所
〒332-0022
埼玉県川口市仲町1-36
アクセスはこちら
デイケアすこやか
048-252-5620
サービス提供時間
月~土曜日 9時~16時
(日曜日は除く)
ホーム 診療所紹介 所長コラム

所長コラム

10月:機嫌を損ねた自然

更新日:2018-10-1

画像
所長
内山 隆久

6月末 豪雨で西日本に甚大な被害が出た。手作業での復興が進まない中、7月には予想もできない「へそ曲がりの台風」が関東から東海・中国を横断し、九州へと抜けていった。

9月に入り大阪を襲った台風21号。乗用車を薙ぎ倒し、小型トラックを川の中へ吹き飛ばし、多くの屋根を天空に吹き上げた。これまでに見たこともないような暴れ方だ。

何が自然の機嫌を損ねたのだろうか。

「大和の国 添上群(そうのかみのぐん)に、楢山(ならやま)の峯に三町ばかり(約330m) 未申(ひつじさる:南西)に当たりて、小山の 高さ八九尺ばかりなる、生ひたる樹木も働かずしてうつし置きたりけり。其の峯の上に蔵ありけり。蔵の中に仏像ありけり。五箇日を経て、風吹き倒しけり。何の故と知らず。不思議の事なり。」(日本霊異記)

永延2年(988)に起こった出来事である。3m足らずの小さな樹木が茂った小高い丘の上の祠(ほこら)に、小さな仏像が祭ってあった。台風が5日ほど吹き荒れて、仏像を倒してしまったという。その後、天変地異が続き年号の改定に繋がった。実在の話である。吹き荒れる台風には為す術もない。自然の巨大な力に畏敬の念を抱く。思わず、「何の故とは知らず」という言葉になってしまった。

元暦2年(1185)の大地震では、京都で大きな被害が出た。白河、六勝寺、九重の塔は崩れ、得長寿院、三十三間堂、十七間堂など全てが倒壊した。
「皇居をはじめて、在々所々の神社仏閣、あやしの民屋、さながら破れ崩づる。老少共に魂を消し、朝衆悉く心を尽くす。鳥にあらざれば空をも翔り難く、龍にあらざれば雲にも上り難し。」(平家物語)

北海道では震度7の大地を揺るがす大地震が起き、余震は未だに収まっていな い。6月18日 震度6の地震が通勤時の大阪を襲った。北海道大地震の予兆であったのかもしれない。しかし、今となっては「後出しジャンケン」。何の役にも立たない。鳥や龍になって現場から逃避したいという平家物語の作者の心情は、今日の災害地の状況を言い表している。

一刻も早い復興を願うばかりだ。

「所長コラム」バックナンバーはこちら